みなさん既に承知の状況分析ですが、秩父は人口構成が高齢化にシフトし、経済が停滞し、人口減少に歯止めがかからない状況です。
この流れは、この10数年来変化がありません。
これを好転させるには、
1.秩父の人が秩父に住みながら仕事を得られること。
2.秩父の外の人に秩父の中へお金を落としてもらうこと。
が必要です。
「1.」については、仕事を求めて多くの若手が秩父を離れていくのが現状です。
秩父の中の求人だけでは、仕事を得て働くことが難しいのです。
そこで、秩父に住みながら、秩父の外で働くための環境作りを行政がサポートするのです。
結果として、人口減少に歯止めをかけ、秩父に住むことで秩父の内需を潤わせるという循環が求められるのです。
具体的な例で言えば、熊谷・寄居方面で働く人のためには寄居-皆野間の有料道路を通勤に限って無料にするとか、鉄道を利用して秩父の外に勤務する人のために駐車場を整備するだとか、西武線の特急を通勤時間帯に走らせるだとか、終電をあと1時間遅くするだとかとか。
仕事が秩父の外になってしまっても、秩父に住むことで生活の中でお金を秩父に落としますし、子どもも秩父で生まれ育って人口バランスを支えることになります。
これが結果的には秩父の中に仕事を作ることにも繋がるのです。
「2.」については、観光による収入を増加させる施策の実施です。
現状では秩父の観光資源を充分に活かし切れているとは言えません。
昨今の経済状態もあり、改めて「安・近・短」のレジャーが求められています。
秩父は東京圏から短時間で訪れることができるという立地があります。
これを活かさないのはもったいなさすぎです。
芝桜や祭りなどスポットでの観光客増加は成功していますが、それ以外の期間はニーズにの掘り起こしに成功しているとは言い難いです。
企業活動でもそうですが、自らが持っている資産をどう活かすか、というポイントは生き残りを考える上で重要なのです、それが秩父では観光になります。
ただし、観光強化には秩父らしさを失うのではないかというマイナス要素も懸念されます。
祭りの観光化で本来の良さを失ってしまったという声も聞かれます。
が、過疎化がこれ以上進んでしまえば秩父の基盤が崩壊してしまうので、ある程度眼を瞑ることも受容しなければならないでしょう。
企業誘致を求める声もありますが、これは正直厳しいでしょう。
観光という視点では東京圏から「安・近・短」だと書きましたが、企業誘致における競合との比較では、正直不利がありすぎます。
企業誘致に夢を見ることは否定しませんが、期待をするのはナンセンスです。
ともかく、この2点に取り組んで経済と人口の負のスパイラルに手を打つことが中長期の施策として重要になります。
市長選に当たって両候補者の政策・公約には、とりあえずこのあたりにクリティカルに作用するものはありませんでした。
しかし、この課題を避けては秩父の未来はありません。
あとはねぇ、娯楽!
秩父は娯楽が少なくなりすぎた。
映画館にボウリング場も無いだなんて寂しすぎます。
友人が年に2、3回秩父で開催するコンサートの運営をサポートしていますが、その想いは秩父で娯楽と教養を享受できるイベントが少ないので何とかしたいから、と思うからです。
新市長の久喜邦康氏には、このあたりの政策に期待です。

