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June 26, 2010

サッカー日本代表における結果を出すための経営(運営)学

会社の経営や組織の運営やプロジェクトのマネージャなどに携わったことがある人ならわかると思うのですが、結果を出す≒目的を果たすためにはどうしたら良いのかと考えたことはありませぬか?

古くは孫子だったり(現存する孫子の理論を編纂した曹操はすごいとボクは思っている)、シャルンホルストの系譜に連なる人々だったり、フレデリックテイラーだったり、マイケルポーターだったり、ミケルス→ヨハン・クライフだったり、最善手について考察してきた先達は多々いる。
と、同時にそれらの人々によって体系化されてきた理論も多数ある。

今はワールドカップ期間中なので、選手とともに指揮官である監督にも色々と言及されている。
サッカーというのは、あくまでも数多くある組織の一分野であって、サッカーに特化している事項もあるけれど、基本的な組織の運営学のノウハウは通用すると考えて良いのではないかと思うのだ。

サッカーと言えど、リソースは有限で、競合が存在する。
ワールドカップのようなお祭り期間に多発するのは、上記の原則を踏まえずに語る人・・・。

日本が結果を残しているのは、岡田さんが現時点で採り得る最良に近いと推定される現実路線(相手の長所を潰して自分たちの長所を活かす)に切り替えたからでしょう。
イングランド戦で守備に結果が出て、攻撃はともかく守備については腹を据えて大会に臨めたのが大きかったんじゃないだろか。
ただあくまでもこれは短期的視野によるもので、就任以来のスパンを考えた時にはぜんぜん違うことをやっていたのは皆さんご存じのはず。

ここで考えなければならないのは、監督は現場の最高責任者であって、組織全体の長ではないということだ。
監督の人事権はさらに上にある。
#離任については、人事権以外にも世論とか体調とか引き抜きとかとかあるけどね。

サッカーにおいては、それが協会になるわけだが(所轄官庁は無視してもいいんじゃないかなーとは思ってるけど)、長期戦略をちゃんと持っているのだろうか。
クラマーさんの頃は、クラマーさんが伝えたことに沿ってそれなりに成長したように思えるんですよね。
今の協会の上の方の人たちも、基本的にはその系譜に連なる人たちですし。
戦略構築もミッションとして監督人事を行う、というのはありだ。
ただそれでは、監督任期終了とともに戦略が破綻するリスクがある。
W杯本戦出場、グループリーグ突破あたりが目標ならば、それでも何とかなったかもしれないが、ステークホルダーの要求ってどうなんだっけ?かと。

ワールドカップを国・地域代表の最高位の大会と位置づけるならば、そこで結果を残してきたチームには、累々たる色がある。

・ブラジル&アルゼンチン:個人技
・ドイツ:精神力
・イタリア:守備
・オランダ:フォアチェック
・イングランド:肉弾戦
・フランスは・・・個人技なんだろうなぁ、たぶん

たぶん、今のアルゼンチン代表な選手たちは、マラドーナに憧れて、マラドーナのようになりたいと思って育ってきた攻撃陣や、マラドーナのようになりたいと思っている同輩と対峙することで培われた守備力を持つ守備陣、というように少なくても四半世紀くらいで語れる色があるわけだ。

#そこまで単純化できるわけじゃありませんがね。

日本はどうなんでしょうか。
ボクは右派思想者ではないですよ、という前置きで、日本のそれは「武士道」じゃないのかと。
主君への忠義、そのための鍛錬と団結それですよ。
長谷部が「サポーターのため」と言っていますが、サポーターという主君(≒ステークホルダ)のために忠実に働く、という気質が日本の武器なんじゃないかと。
ボクは戦争反対派ですが、特攻のような戦術を取り入れてしまうような民族なわけです、日本は。

最後の一兵卒まで、というような表現がありますが、日本(これまでは敗退という結果でしか終わったことがないわけです)が良い戦いをしたな、と思えるシーンは、そんな監督・選手たちが揃っていたように思えます。

1985年の木村和司とか、1993年のカズ・柱谷・ラモスとか、1998年の中山とか、2002年の中田とか、今大会の選手たち、とか。

だから、トルシエ続投を世論に丸投げしたり、ジーコに監督を任せたり、岡田さんが迷っている時に明確な支持を表明しなかった協会に不満なわけです。

今大会はまだ途中ですが、岡田さんが掲げたベスト4を達成する/しないに関わらず、多くの人は満足するんじゃないでしょうか?

ボクは現時点で既に満足してます。
プロセスが最悪で、組み合わせもよくなくて、それなのに、グループリーグを突破できたわけですから。
しかも、監督と23名の選手が一体となって闘った結果として。

2006年のことを既に忘れてしまった人も多いと思いますが、日本はアジア予選はそれなりに突破できるようになりましたが、まだまだ競合と比較して、弱いんですよ。

たぶん、次のパラグアイ戦も良い試合をするでしょう。
例えボコられたとしても、少なくても1999年のコパの時(0-4で完敗)よりは良い試合してくれるんじゃないかな。

ガチなところで結果をどう残すか。
局地戦での勝利の積み重ね(今大会での長友のハードワークのような)だけでは、限界があると思うんですよね・・・。

今大会の成果を、例えば来年のコパにはどう繋げるんだっけ?とか協会の人は少なくても考えていなくちゃいけないわけですよ。
#まったく考えていないとは思っていませんけど、さすがに。

さてさてどうなるんでしょー。

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